『ザ・レイド』※ネタバレ感想有

映画・ドラマ

インドネシアのアクション映画『ザ・レイド』(2011年公開)。
視聴後の興奮冷めやらぬのでここで随時思いつくまま感想その他吐き出し。
本文下部の感想はネタバレ要素を含みますのでご注意ください。

『ザ・レイド』あらすじ

Wikipediaよりあらすじ引用。

『ザ・レイド』(原題:The Raid -Redemption-)は、ギャレス・エヴァンス監督・脚本、イコ・ウワイス主演による2011年のインドネシアの格闘技アクション映画。

麻薬王が支配する高層ビルを舞台に、強制捜査に入ったSWAT部隊と、それを迎え撃つギャングたちの戦いを描く。

話の骨格は上記の通り。本当にシンプルです。自分はU-NEXTで観ました。
SWAT部隊と麻薬王の激突。早々に味方のSWAT側は高層ビル内でピンチに陥るのですが、イコ・ウワイス演じる主人公のラマはインドネシアの伝統武術「シラット」などを駆使して敵に立ち向かいます。

予告編

映画『ザ・レイド』予告編

The Raid | Official US Trailer HD (2011)

本編は予告編の3倍以上熱いから。ぜひ見て!

感想あれこれ

Twitterでの呟き内容とも重複してます。

年明けからどえらいものを観てしまった。最初から最後まで緊迫感ありすぎてずーっと下っ腹に力入ってました。 ひたすら銃撃と肉弾戦、暴力の嵐に全振りしたインドネシア映画。色々と高速かつ残酷シーンは超多めです。

冒頭シーンからの残酷シーンが早くもショッキング過ぎてもうミュートにして観ようかと(観るんかい)思ったら、いきなりバチバチのビル内戦争が始まってそれがまた緊迫感の激しいこと…。こんなバイオレンスは苦手な筈なのに、気が付いたら最後まで謎の高揚感と爽快感に包まれて完走してました。

超高レベルなアクション、センスと臨場感溢れる画面のカッコ良さに目が釘付けになり、途中動きが速すぎて目が追い付かなくなりそうになりつつも、流血の恐怖を乗り越えて観続けてしまいたい吸引力がありました。

普通に殺人力高そうなプロ達の共演やばい。撮影でケガ人出てるでしょ絶対⁉︎て感じの振り切りアクションシーン満載です。主人公の正統派ヒーローぶり良いですね…兄のアンディもジャカ巡査部長も良かったし敵のイカれ具合も…って皆好きになってるわ。ダルンダルンのシャツ着た悪徳マンション住人に至るまで最高でした。

鑑賞後は熱が冷めやらず、お気に入りのシーンをリピートしまくるマシーンと化してしまいました。 一回好きになるとどのページに何書いてあるとか、どのシーンで誰がどんなセリフ言って…とか憶えてしまうまで反復するタイプです。

観た当初、衝撃的な出会いを果たしてしまったので、さっそく円盤を注文しfilmarksで視聴した先輩方の感想やレビューを漁りまくってました。

キャラクターについて

ラマ
イコ・ウワイス演じる主人公のラマ。もう無茶苦茶強い。大満足です。この映画の主役は彼でなくてはいけなかった。攻撃がとにかく速い。トンファと刀で戦うシーンが特に大好き。正義感だけど悪党を骨まで砕くのに一切の容赦はしない清々しさ。極限の潰し合いに下手な情けは要らんのです。

アンディ
主人公の兄。主人公もカッコ良いんですが、個人的にアンディが好きすぎてたまりません。裏社会に身を置きつつ、熱いものをハートに残しています。序盤から何故か気になって目が離せなかった。

ジャカ巡査部長
髭の似合う男前兄貴。大変な死闘に部下もろとも巻き込まれるも、攻略と脱出のため奮闘していくが…。インドネシアってこんなにイケてる武器と武術の使い手いっぱいいるの!?

リアディ
麻薬王、敵のボス。見た目は本当だらしない体したその辺にいそうなおっさんなんだけど、めっちゃ怖い。裏社会を生き抜いてきた凄みと説得力を序盤の言動から存分に見せつけてくる。なんでそんな殺しと残酷仕草をエンジョイしてるの!?お陰で観客は心置きなく主人公と共に戦い進めます。

マッドドッグ
小柄な体に異次元の強さを持つおじさん。徒手による殺し合いを聖なるものととらえているふしがある。シラットには「稲穂の教え」という礼節や品格を重んじる思想があるそうですが、その辺りがキャラ造形に関係しているのかは謎です。戦闘に対する真摯さと狂気との絶妙なバランス感にグッときてしまい、久々にこんな最高の悪役に出会えて感謝。インドネシア有難う。

アクションについて

人間てそんな早い動き出来るんだ…て驚愕の超速体術や、武器を駆使した戦闘が堪能できます。血が滾るわこれは。
インドネシアの伝統武術(シラット)のことは名前しか知りませんでしたが、滅茶苦茶痛そう!痛点をもろについてくるような肘技など、画面を見てるだけでこちらの顔も痛みに歪んでしまいそうです。足払いで相手の姿勢を崩してから畳みかけるように殴打するなど、殺傷力が高そうな技術が盛沢山の本作ですが、あの技の数々は使い手の研ぎ澄まされた身体能力ありきですよね。
Wikiによるとシラットでは一対一の礼に始まる試合を行うこともあるようですが、『ザ・レイド』のシラットは多人数の敵を殺傷し制圧する目的に全振りです。だってボスが麻薬王かつマンション住民が全力で殺しに来ますから。

つっこみどころ

そんな危険なマンションにあんな善人そうな普通の住民住めるの!?もしやいい人と見せかけて何かものすごい巨悪の伏線なんじゃ…と疑いましたがそれは違った模様。

余談

初めて何となく買ったインスタント袋麺のミゴレン(インドネシア、マレーシア、シンガポールなどの焼きそば料理)のパッケージを見たら、何と原産国インドネシアじゃないですか!また『ザ・レイド』思い出す…。ピリ辛で大変美味しゅうございました。
あと、続編の『ザ・レイド GOKUDO』は見てません。観かけましたが、あの兄を〇〇した時点で私の中の何かが死んだ。でもアクションが堪能できるんだとは思います。